はい、それではやっていこうと思うんですけどね。 えっと、ここで僕がやるのは、皆さんの持ってる常識や一般論をね、ちょっと違う角度から見てみるってことなんです。 まぁ、結構面白い話とかをですね、具体的なエピソードも交えて、 楽しくやっていこうかなって、こう…そ、あの思っているんですけども。

あのー、それね、あまりにも極端な意見ですよねぇ。AI禁止なんて聞いた瞬間に、21世紀の技術進歩を全否定しちゃってるわけで。

そもそも、AIってのはただの「道具」なんですよ。ちょっと前の産業革命みたいに、新しい技術が出てきたからって、人間がそれを使いこなせばいいんですよ。たとえば映画「ターミネーター」見て、スカイネットが人類を滅ぼすっていうシナリオを思い浮かべるのもわかりますけども、あれはエンターテインメントですからね。

で、実際のAIって、どちらかというと「ショベルカーと同じ」ような感覚なんですよ。ショベルカーがなければ土木工事が進まないみたいに、AIがなければデータ解析や自動運転、果ては医療診断までいろんな分野が効率化できないんです。

ちなみにねぇ、宮崎駿もAIを批判するようなこと言ってたけど、あれはあくまで彼が「職人技」にこだわるアーティストだからなんですよ。宮崎さん、「手描きのアニメじゃないと魂がこもらない」って言ってましたけど、実際にはデジタル技術がアニメ制作を格段に楽にしてるわけですよ。そのおかげで、作画の質も向上してるし、なんといっても制作スピードがアップしてる。

その上、高畑勲が「平成狸合戦ぽんぽこ」でCGを使っていたりするんですよ。彼もまた未来を見据えていたわけで、だからジブリの作品は今でも愛されるんです。

さて、AIですが、あなたが懸念するのはたぶん「制御不能になるリスク」だと思うんですけどもね、これは技術者と法律がしっかり管理すればいいだけの話なんですよ。AIがどうやって使われるかが大事なんであって、禁止するなんて言うのは、ナイフが危険だから全部捨てましょうって言ってるようなもんです。文明の進歩を否定しちゃうと、人類の成長も止めちゃうんですよ。

まあ、そういう世界も見てみたくはありますけどもね。けど、それじゃあSFの中のディストピアに逆戻りしちゃうんじゃないですか？うん、だと僕は思うんですけどね。

あのー、言いたいことはわかりますけどもね、制御不能になってるのが人間という指摘、これはなかなか深い洞察です。ただ、それでもその見方もちょっと偏った部分がありますねぇ。

まず「AIの絵が粗雑」って言いますけど、それはAIがまだ進化途中だからなんですよ。AIの生成する作品が現状ではまだまだ人間の繊細な手仕事には敵わない部分も多いですけども、その進化速度を見ればデジタルアートがどれだけ重要な役割を果たすようになるかも予測できるわけです。

で、クリエイター市場がめちゃくちゃだって言いますけど、これも時代の変化なんですよ。たとえば映画業界でも、昔は特撮を全部手作りでやってたのが、今ではCGが主流になっている。じゃあ、CGが導入されたことでクリエイターは全員失業したかというとそんなことは全然ない。逆に、より多くの新しい表現方法が生まれ、新しい才能が生まれてるんですよ。

宮崎駿もね、確かに「手描きアニメ」にこだわってますけど、「崖の上のポニョ」でデジタルペイントを取り入れたりもしてるんですよ。彼だって時代の変化を完全に無視してるわけじゃない。高畑勲も「平成狸合戦ぽんぽこ」でCGを部分的に使ったりしています。つまり、新しい技術をどううまく取り入れていくかが大事なんですよねぇ。

まあ、あなたが言っていることも一理あります。AIによる「簡単な」クリエーションが氾濫することで、本当に才能あるアーティストが埋もれてしまうリスクもあります。でも、だからこそ、これからは本物のクリエイターが一層輝ける時代になるんですよ。自動生成と手仕事の差が一層鮮明になって、真のアーティスティックな価値が認められるようになるんです。

それにね、庵野秀明さんだって「シン・ゴジラ」でCGを駆使して新しい表現を作り出し、それが絶大な評価を受けたんですよ。技術を使いこなすことによって、新しいクリエイティブの地平を切り開けるわけです。だから、AI技術が進化することで、クリエイター市場も進化せざるを得ないんですよね。

まあそういう未来に期待するのも悪くはないんじゃないかと僕は思いますけどね。一時的に混乱があっても、それも大きな意味での進化の一部なんですよ。どう使うか、どう進化させるか、それが問われてるんです。

あー、なるほど。「規制しろ」ってことですねぇ。でもね、これも簡単に言えることじゃないんですよ。規制と言っても、その基準や範囲をどう設定するのかってかなり複雑なんです。ましてや「一般消費者が気軽に手を出せるようになってる」からといって、それを全面的に規制するって言うのは、文化やクリエイティビティの自由を束縛することにもなります。

まず、その一般消費者が「気軽に手を出せる」ってのは、テクノロジーの民主化なんですよね。どんな人でもクリエイティブなことを試す機会が増えるってのは、一見すると市場が混乱しているように見えるけど、実際には新しい才能が発掘されるチャンスも増えるわけです。ジブリのスタジオだって、若手の才能が宮崎駿や高畑勲の影響を受けて、その中から次の世代のクリエイターが出てくるわけです。

今からちょっと面白いエピソードを話しましょうか。宮崎駿が一度「引退宣言」してもまた戻ってくるって話は有名でしょう？彼が戻ってきた理由の一つが「若手にもっと自由にやらせて悩ませたい」ってことなんですよ。彼は若手が自由に創作できるチャンスを増やすことで、逆にその中から本当に優れた才能が育つと考えていたんですね。

AIも似たようなものです。規制という名で完全に閉じ込めることよりも、むしろその中で本当に優れた作品が生まれることを期待する方が未来志向というものです。もちろん、著作権や倫理の問題、データの無断使用なんかには専門家がしっかり監視して、ルールを守らせる必要はありますけども。

そしてね、庵野秀明の「エヴァンゲリオン」だって、当時のアニメ業界から見るとかなり革新的な表現を取り入れた作品だったんですよ。まるでAIによる新しい挑戦と似たようなものです。いわゆる「規制された枠の中での創作」ではなかったからこそ、彼の個性が爆発し、あの名作が生まれたんです。

あと、規制するってことは結局誰かがその規制の枠を決めるわけで、その時に「何がいいアートか、何が悪いアートか」を誰が判断するのか、これが非常に難しい問題です。技術の進化を無理に止めようとするよりも、どうやってそんな技術と共存し、活用するかを考える方が合理的なんですよ。

要するに、AIアートを禁止してしまうんじゃなくて、大切なのはその使い方の教育です。一般消費者がAIに手を出すとしても、その背景にある倫理やクリエイティブの基本を理解してもらうことが重要です。これこそが、真の進化じゃないかと僕は思うんですけどね。

なるほど、教育が整うまで全面的に禁止しろってことですねぇ。それ、いかにも安全第一の考え方だけど、ちょっと現実離れしてる部分もあるんですよ。教育が整うのを待ってから新しい技術を導入するんじゃ、いつまで経っても進歩しないんです。

技術ってのはね、ある程度の試行錯誤があって、その中で問題点を見つけて改善していくものなんですよ。たとえば、スマートフォンが普及し始めたころも、プライバシー問題やサイバーセキュリティのリスクなんかたくさんあった。でも、それでスマートフォンを全面禁止にしたのかっていうと、そんなことはなかったわけです。その代わりに、企業や政府、そしてユーザーが一緒に問題を解決しながら進んできたんですよ。

でね、宮崎駿の例を再び持ち出しますけども、「アニメーターは手で描くべき」っていう彼の信念も、デジタル化への抵抗というよりは、職人技を大事にしたいって思いなんですよ。でも、その一方でデジタル技術がアニメーション制作を支えている現実も受け入れてる。ジブリも一部デジタル技術を導入して、より効率的に、かつクオリティを保つ努力をしているんです。

庵野秀明の「シン・ゴジラ」でも、新しい技術をどんどん取り入れて、結局は日本映画界に新しい風を吹き込んだ。そのときだって、全てが完璧に整った状態ではなく、試行錯誤の中で新しい可能性を見つけ出したんです。

だから、AIの教育も同じことです。全面禁止にするんじゃなくて、その過程で混乱もあるだろうけど、その中で学びながら徐々に整備していけばいいんです。｢教育が整うまで｣なんて言ってたら、それこそ一生整わない可能性もあるでしょ？

それに、規制を強化しすぎるとクリエイティブな自由も奪っちゃうんです。新しい技術を使って何かを創り出すこと、それ自体が教育的な価値を持つんですよ。特に若い世代に対しては、新しい技術に触れることで新しい可能性を見つける機会を提供するわけです。

そういう意味では、ある程度のリスクを許容しながらも、大きな目で見て進んでいくことが重要なんですよね。だから、完全に禁止するというよりも、適切なガイドラインを設けて、問題が発生したら柔軟に対処する道が賢明だと僕は考えています。

まあそういう未来もあるんでしょうけど、僕としてはその過程でいろんな可能性が消されるのを見たくないですし、何が起こるかわからない面白さも楽しみにしてるんですよ。あなたももっと広い視野で考えてみるといいんじゃないかと思いますけどね。